特定非営利活動法人こども支援・国際協力nexus spa.ce
代表理事あいさつ
1988年埼玉県生まれ。
3歳で両親が離婚。父親に引き取られるが、ネグレクト状態となり5歳で県内の児童養護施設へ入所。15歳までを施設で過ごす。
高校を卒業後、一般企業へ就職し一人暮らしを開始する。
27歳の時、思い立ち海外への留学を決意する。しかし資金がなかったため、その時働いていた会社を退職し、資金集めのため全国のリゾート地で「リゾートバイト」を開始する。
29歳の時、資金の目処がつきフィリピン・セブ島へ留学に行く。(半年間)留学中の様々な出会い経験を経て、現地の日系企業へ就職をする。(英語語学学校日本人マネージャー)
コロナ禍の中で留学生がいなくなった後も、現地での新たな商機確保のため尽力をする。フィリピンはいわゆるストリートチルドレンと言われる貧困層が数百万人いると言われているが、そのような環境において、幼い時の自らの経験を照らし合わせ、一念発起し、特定非営利活動法人こども支援・国際協力nexus spa.ceを設立した。
あいさつ
みなさま、この度は「ネクサススペース」を知っていただき誠にありがとうございます。
特定非営利活動法人こども支援・国際協力nexus spa.ce代表理事の岩渕でございます。
プロフィールにもあるとおり、私は幼少期を埼玉県の児童養護施設で過ごしました。
約80名ほどの様々な事情を持った子どもたちが6人程度で部屋分けされ、1部屋1名の担当保育士が付き、擬似家族のような形で過ごしました。
世の中には形式上ではありながらも、様々な保護施策があります。しかしながら、そのほとんどが知られていない現状があります。
私は施設に入ることができましたが、実際は施設に入ることもできる、いまだに貧困にあえぐ家庭がたくさんあるのも事実です。
また金銭面での貧困とあわせて、私が危惧しているのが「精神的貧困」です。
共働き世帯が大半を占めている日本において、家庭内でのいわゆる「孤食・孤独」により、あらゆる感受性を貧しくする恐れがあることをそう呼んでいます。
「精神的貧困」「相対的貧困」に陥らない環境をつくるため、地元埼玉において「こども食堂」を開設することを決意しました。
こども食堂を開設しただけで、この問題点たちがクリアになるとは決して思っていません。
こども食堂の活動を通して、様々なこどもたちやその親たちのリアルな声を聞き、本当に必要なことを追求してまいります。
また、私は約3年半フィリピン・セブ島へ駐在しておりました。
フィリピン駐在中、肌で感じた「国際的貧困」は若い国フィリピンにありながら、世界で共通して解決していかなくてはならない問題だと感じました。日本国内の支援活動と同時に、フィリピンのこどもたちへの人道支援を実現すべく、「フィリピンkidsポータル」を立ち上げ、現地団体・企業等へ協力を仰ぎ、日本とフィリピンの架け橋になってまいります。
その一環としまして、前述のこども食堂では現地のフィリピン人講師を雇い、オンラインにて英会話レッスンを行います。
このように現代社会のこどもを取り巻く問題点の一例を上げましたが、まだまだたくさんの問題点が存在しています。
私たちのようなNPO団体がいろいろな尺度から問題点をあぶり出し、解決へ導くことが「存在意義」だと感じていますし、それが私たちの「仕事」です。
「みんなが互いの可能性を引き出せる存在になれる」・・・このことを世間へ伝えていけるように、これからも取り組んでまいります。
これからも末長くどうぞよろしくお願い申し上げます。
特定非営利活動法人 こども支援・国際協力 nexus spa.ce
代表理事 岩渕 広樹